知的財産権と新技術のノウハウを取得し、新規市場に参入
DOWAエレクトロニクス株式会社

 

背景

新規デバイス市場に参入するため、半導体材料企業であるDOWAエレクトロニクス株式会社は、近紫外線発光ダイオード(近紫外線LED)に関するノウハウを取得することを求めていました。同社は、材料に関して深い専門知識を持ち、自社の研究開発部門も持っていましたが、この種のLED技術をもとにした製品を製造・開発するための知識が十分ではなく、また知的財産権のみの取得では目標を達成することはできないと考えていました。

ソリューション

DOWAは、UV-LEDの製造において重要な知的財産権を取得するため、PARCと契約することを決めました。その理由は、PARCがオプトエレクトロニクスに関して世界クラスの能力を持っており、光学スペクトルの赤外線、可視、紫外線領域におけるレーザ開発において豊富な経験を持ち合わせていたからです。PARCの科学者たちは、ある特定の材料で作製された業界初のものも含め、すでに紫外線半導体発光ダイオードおよびレーザを実証済みでした。また、PARCは世界初のマルチビームレーザを開発し、ゼロックスが青色レーザを開発した初の印刷会社となる上で重要な役割を果たしました。さらには、高出力半導体レーザの製造を専門とする新しい会社の設立にも寄与しました。

過程

5ヶ月にわたる技術および知識の移管契約の期間中に、PARCの科学者は次のような成果をもたらしました。

  • DOWAが指定する基板に近紫外線LED半導体デバイスを作製する。
  • DOWA本社のシニアエンジニアを数ヶ月間PARCの施設に招待する。
  • 言語の障害を乗り越え、DOWAのエンジニアに新技術に関するトレーニングを行う。
  • UV-LEDの設計、作製、製造、および評価のほか、機器の設定、仕様、材料、供給業者を記載した包括的な説明書を提供する。

成果

PARCがLEDの知識とその他の知的財産権を移管した後、DOWAはPARCの技術を使って、近紫外線の波長範囲で世界最高の出力を達成したことを発表しました。同社は現在、新しいデバイス構造を開発しており、新規デバイス市場への参入を計画しています。

 

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クライアントプロファイル

DOWAエレクトロニクス株式会社

本社:東京都

売上高:数十億ドル

従業員数:5千人以上(DOWAホールディングス株式会社)